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さぁ~史上最年少名人へ藤井六冠が2連勝発進!AIを超えて炎の▲2六桂!

史上最年少名人位奪取、そして初の8冠統一に向けて順調な藤井総太六冠ですが、
先日行われた名人戦第2局では先手番での大逆転勝利を挙げ、
これで2連勝スタートと俄然現実味を帯びてきました。

上の画は68手目に▽2七香成とされ飛角両取りを掛けたらたタイミングでしたが、
これを構わず69手目で▲2六桂と返した局面です。
この1手はAIでも評価も時間がかかったようで2転3転したんですが、
結局はこの1点が勝敗の分かれ道になりました。

画からの変化ですが、
後手が飛でも角でも好きな方を取っても以下、
▲3四桂▽3三王▲5三成香▽3四王▲3五歩で先手勝勢です。

っと言う訳で3四の金を受ける必要がありますがこれが難しくて、
▽同成香は▲同角で結果的に両取りを受けた事になり単純に駒得で、
これだけでも十分先手優勢ですが、後手としては次の▲3九香や▲9九香が受け難く、
明らかに先手優勢です。

そんな訳で本譜では最前手の▽2五金と桂取りに当てたんですが、
次の▲1四桂が強烈でした!
これは王手なんで受ける一手ですが、▽同香には▲同香、
▽3三王▲1五飛!で先手優勢だそうです。
私には絶対打てませんがw、藤井六冠は読み切ってたんでしょうかネ……

局後の検討ではこの手順が一番難解だったようで、
本譜は渡辺名人が▽3三王とし、結局これが敗着になってしまいました。

上の画からは▲2六歩が強烈で、
▽同成香なら▲同角▽同金▲1五角が王手金取り
▽2四金なら▲5三成香▽3七成香▲3五歩が次の2二角からの詰めろ
っと一気に先手勝勢になります。

そんな訳で、この歩打ちに対し取っても逃げてもダメでは仕方ないですネ。
ココからの渡辺名人は形作りで淡々と進みました。
87手目の▲3四歩を観てからの投了

投了図以下、これは▽同王の一手ですが、▲6一角が王手。
逃げるのはどにへ逃げても全て即詰み、
合駒と言っても飛車しかないので、
これを打ってしまうと先手玉に迫れず、この投了は已む無しです。

完全に別次元で将棋してるようで、ホント感服しますが、
私は世代的に大山康晴15世名人の晩年期、中原16世名人の最盛期、
谷川17世名人や羽生19世名人が若手から上がってきた時代に将棋を覚えたんで、
ホント半世紀近くなりますが、時代の変化も感じ取れて嬉しいですネ。

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